

指導教員 浅田 匡
Tadashi ASADA
◆研究内容
学校教育システムが、子どもの成長発達にいかに影響を与えているか、すなわち人間の発達における学校教育システムの影響を問題にしている。その問題において学校教育では教師が大きな役割をはたしていることは疑いなく、教師研究、教育実践における教師の学習を中心に行ってきている。特に、教師間の相互作用による知識創造プロセスと暗黙知の記述やわざの伝承の問題を追求している。それらを踏まえながら、子どもの自己概念発達へのシステム論によるアプローチによる学校教育のあり方を探求すると同時に、それらの文脈におけるメディア活用のあり方も追求している。
◆略歴
1982年 大阪大学人間科学部人間科学科卒業
1985年 大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程教育学専攻退学
1985年 大阪大学人間科学部助手
1988年 国立教育研究所研究員
1992年 神戸大学発達科学部附属人間科学研究センター専任講師
1995年 神戸大学発達科学部附属人間科学研究センター助教授
2002年 早稲田大学人間科学部助教授
2006年 早稲田大学人間科学学術院教授
◆受賞など
1994年 日本教育工学会研究奨励賞
◆代表的な研究業績
【著書】
浅田匡・生田孝至・藤岡完治編著(1998)「成長する教師 〜教師学への誘い〜」金子書房
【翻訳】
梶田叡一・浅田匡監訳(2009)「自己概念研究ハンドブック」金子書房 620p
【学術論文】
浅田匡(2007)幼稚園教育実習におけるメンタリング機能に関する研究 教育心理学年報46,156-165.
浅田匡(1998)授業設計・運営における教室情報の活用に関する事例研究:経験教師と若手教師との比較 日本教育工学会雑誌22(1),57-69.
浅田匡・米田麻美(1998)テレビゲーム・アニメーションの面白さに関する研究:時間変数に着目して 神戸大学発達科学部研究紀要 5(2),167-187
浅田匡(1997)子どもの「自己」把握様式と教師評価との関係 神戸大学発達科学部研究紀要5(1),245-261.
浅田匡・佐古秀一(1991)授業場面における経営行動の抽出とそのモデル化:授業分析における経営的視点の導入について 日本教育工学雑誌
◆主な研究業績
【著書(分担執筆)】
浅田匡(2012)「教師教育からみた教育実践研究の動向」西之園晴夫他編著『教育工学における教育実践研究』ミネルヴァ書房
Tadashi Asada(2012) Mentoring: Apprenticeship or Co-inquiry in Fletcher.S., Mullen.C.(e.d.) The SAGE Handbook of Mentoring and Coaching in Education. 139-154. SAGE Publication.
Tadashi Asada(2012) Mentoring novice teachers in Japanese schools. International Journal of Mentoring and Coaching in Education Vol.1(1). 54-65
Yuko Uosaki & Tadashi Asada(2012) How is mentoring used for teachers in Japan in Romazan Yirei(e.d.) Dünyada Mentorluk Uygulamaları ("Mentoring Applications around the World") Pegem Yayıncılık(Pegem Publication)
【著書】
浅田匡(2010)『日本の教育文化を考える:倫敦の鍵穴から教育を見てみれば』日本教育新聞社 57p
【雑誌】
浅田匡(2012)子どもの自己概念と授業:学業的自己概念と学力『教育フォーラム』50. 156-168.金子書房
浅田匡(2010)これからの学校に求められる教師像を考える『教育展望』58(8).33-36.
浅田匡(2010)教師の成長を支援する『教育と医学』58(12).1104-1110
浅田匡(2010)イギリスの教育・日本の教育−イギリス生活から学んだこと『教育フォーラム』46.125-135