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ゼミの活動
 
本研究室では毎週の文献講読に加え、「小学校でのサポーター活動」や「国際交流」などを行っています。
また、ほとんどの活動では修士課程の学生と学部の学生がともに参加するため、学年関係なく互いに日々刺激しあっています。

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学部ゼミ
文献講読
サポーター
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サポーター活動

 学部ゼミはサポーター活動の後、小学校にて行います*。大学院生も学部ゼミに参加するのが特徴で、大学院生と共に学習できることが学部生にとても良い影響を与えています。毎週担当者が指定された論文や文献についてレジュメを作って発表し、そのテーマについて先生とともに討論していくという形式を取っています。

 また、ゼミでは「どう考えたのか」を重視するので、単にレジュメを作るだけでなく、論文を読んで感じた自分なりの意見を述べることを求めます。自分なりの意見を考えるときに役立つのが小学校でのサポーター活動で、そこで体験した個々の事象を通して学部ゼミで扱う研究内容への理解を深めています。また一方で、ゼミで得た理論や知見をサポーター活動の中で実践していくことで、実践と理論の循環が生まれています。教育を扱う学問の問題点として、理論と教育現場における実践の乖離が挙げられますが、理論と実践の融合を目指す「教育実践学」を探究し、さらには人間科学部で教育に関する研究を進めていく意味についても理解を深めています。

​*2023年度はサポーター活動が任意のため大学でゼミを実施しています。

 本研究室では、毎週木曜日の一日、地域の小学校と連携した教育ボランティア活動(サポーター活動)を行っています。この活動は2010年に始まりました。決まった学年に1年間継続して入らせていただくことにより、実践現場により密に関わり、教師とともに学校の問題に取り組む一員になれることを目指しています。

 具体的な活動は様々で、授業で児童の質問に応じたり個別支援をしたりする他、校外学習への引率、宿題の丸付け、掲示物の貼り換えなどの教室業務のお手伝いもさせていただいています。また、子どもたちと休み時間や給食をともにすることもサポート活動の一部です。一日の活動後に担任教師と反省会をすることで、児童の学習態度や理解度について学生・教師間で共有し、今後の指導や活動へと活かしています。

 このように学校現場と密接な活動を行うことで、子ども達にとってのより良い教育に対して大学機関と地域社会との連携がもっている可能性を追求するだけでなく、現場に入って実践を知ることが理論を学ぶ上での学生の大きな糧となっています。

がっしゅく
国際交流
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国際交流
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合宿(夏・冬)

 ゼミ活動の一環として、2011年度からサンディエゴ大学の学生と意見交換・学校見学など様々なイベントをともにして交流を深めてきました。例えば、毎週行っている小学校でのボランティア活動にサンディエゴ大学の学生が年に一回、参加しています。その際に、日本の教育や学校の仕組みを学んでもらい、学生同士でディスカッションをして理解を深めてもらいます。2020年以降はタイのパンヤピワット経営学院(PIM)やオーストラリアのトーマスハッサールアングリカンカレッジ(THAC)などとの交流も続いています。また、希望する学生は交換留学プログラムとしてイギリスやタイに訪問することもできます。学校の見学だけではなく、論文の発表やデジタル教科書の紹介などで、積極的に意見を交換することができる場を設けられており、お互い学びあえる環境となっています。

 さらに学業面での交流だけではなく、発表会が終わった後はみんなで食事をとったり、パーティーをしたり、お互いの理解をより深めながら、友人としても良い交流を続けています。

 夏合宿では、他の都道府県の教育機関(幼稚園や小学校)を見学したり、ご当地の先生方のお話をお聞きしたりすることで、その地域や学校の教育の特色などを自らの目で見て学びます。

 また、例年、合宿に向けてチームで課題に取り組みます。大学院生から新入生までが同じチームで互いに意見を出し合って合宿までに課題を進めます。過去には「教師のわざをとは何か」「教師の熟達について」「360度映像を対象とした授業分析」などのテーマに取り組みました。他にもサポーター活動に関する感想レポートを分析をして、自分たちの活動改善に向けた課題もありました。新入生にとっては、春頃から合宿に向けて長期的に協力して取り組む中で、論文の読み方や分析の観点や方法などを総合的に学ぶことのできる機会でもあります。

 冬合宿には卒業生から新入生までが参加し、親睦を深めます。

【過去の訪問先】

2022年度:静岡県(夏)、和歌山県(冬)

2019年度:沖縄県(夏)、千葉県(冬)

​2018年度:奈良県(奈良教育大との合同ゼミ)・和歌山県(扇原研・日本赤十字看護大との合同プロジェクト)(夏)、茨城県(冬)

2017年度:秋田県(井上研・秋田大との合同ゼミ)(夏)栃木県(冬)

国際交流
修士課程
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農作業
農作業

 所沢キャンパスの落ち葉で焼き芋を作ろう、というきっかけから、2012年度より農作業も行っています。現在は近隣の方から畑をお借りし、扇原研究室と共同で管理しています。収穫祭でいただく新鮮な野菜やお芋は格別です。

 まだまだ発展途上の活動ですが、所沢キャンパスならではの活動として学生の貴重な経験の一つとなっています。

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修士課程

 大学院では、教師による実践の理論構築を図るとともに、理論が実際の教育現場にどのように役立つかを探究することを通して、理論と実践を往還させながら学校教育を考えていきます。また、サポーター活動をはじめとするゼミの活動はほとんど全て学部生とともに参加します。

 院ゼミでは、教師教育研究に関する海外の本や、自身の関心のあるテーマの論文の輪読を行い、それらの内容を基にディスカッションを行っています。また月に1回、所沢市の小学校の先生と一緒に勉強会を行い、院生が発表したTeaching and Teacher Educationの研究内容を基に、海外の研究的知見が日本の小学校にどのように適用可能であるのかについてディスカッションを行います。その他にも、研究に関する理論的背景を学ぶために、他大学の先生方と合同でシステム理論について勉強会を行うなどして教育を総合的に学んでいます。

 院生はこれらで学んだ内容を基に、関心のあるトピックを選択し、修士論文のテーマを決めます。

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